脳深部刺激療法の鬱病臨床への適用は?
最近、そんな感じの論文を本業の合間にぺらぺらと目を通しています......随分長い間ご無沙汰していた領域だったけど、ありゃりゃ、あの頃から大して進化してないのね......
実は大分以前から「脳深部刺激療法って医療なのかなぁ」という疑問を持ち続けているのです......実はこれって地方に残る民間療法と本質は一緒じゃないか、もうちょっと乱暴な言い方をすれば「呪術」なんじゃないかと......
例えばパーキンソン病について何故視床下核に電気刺激を与えると振戦が緩和するのか、ということすら実はよく分かっていないっていうだから......何故そーなるかは分からないけどとにかくに困ったことは解消するからいいんじゃないの、ってことなわけです。だから与える電気信号についてもその強度やサイクルはよーするに経験則に基づいてるらしい。
これってやっぱ「科学」じゃないよなぁ......
「風邪ひいたらしょうが湯飲んで早く寝る」の方がずっと
「科学」なんじゃあないかと......^^;
ここまで読むと「よーするにお前は呪術的な脳深部刺激療法には反対だっていいたんだろ」と思われるかもしれませんが
ちょーっと待った! 違います!
呪術的なものでも効果が明確ならOK、保険適用もできちゃうよっていうのが面白いなぁ、いいんじゃない......って思うんですよ。
例えば、脳深部刺激療法がOKだったら、もっともと「呪術的な科学」が続々と世間に認められてもよいのではと思うわけです。
第一、世の中のことを何でも知りたいなどというのは人間の奢りです。かのファウスト博士もそんなこと考えたから悪魔に目をつけられちゃった......
IN/OUTの結果をとにかくバカ正直にしっかり着実に積み上げて、あとはその因果関係を誰が見ても文句つけられないようなストーリーで結びつけさえすればいい、例えそれ中身がブラックボックスでも別にいいんじゃないの? 結果オーライじゃん
などと思ってしまいます。
呪術の尊敬すべきところは「ここから先は神様(または悪魔様)の領域だから入っちゃダメよ」っていう線引きをしっかりもっているところ。
それに対して科学にはそんな線引きがない。これが一番マズイことじゃあないかと思います。それがどれくらいダメなことかっていうのは既に歴史が証明済みでしょ。
やっぱ、人間知っちゃいけないことっがいっぱいあるんですよ、たぶん......
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